2018年春、ベルリン発サステナブルファッションブランド j.jackmanからインタビューを受けました。
原文(英語)はこちらfa-external-link
※以下、日本語は意訳
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スタイリッシュな私の友人|おしゃれな女性のための”コンシャスな(意識の高い)”ショッピング
写真提供: j.jackman
妻であり、ママであり、経営者でもある様々な顔を持つ現代のルネッサンス女性ともいえるNatsuko。それだけでなく、優しくて、おしゃれで、とても美しい彼女。
ドイツにあるNatsukoのお宅を訪問し、スタイリッシュさを保ちつつも、サステナブルファッションを追求するにはどうすればいいのか、直接会ってお話を聞いてきました。
Natsukoは、どんなお仕事をしているのですか?
起業家や法人などの組織をを対象にした研修・教育活動、執筆活動を行っています。
(中略)
国内および海外出張が多く、今年は4月までにドイツ国外だとドミニカ共和国、イスラエル、オランダに行ってきました。他にも年内何か国か、海外出張を予定しています。
その情熱はどこからくるのですか?
20代の頃、途上国で貧しい生産者を支援する国際協力の仕事をしていました。その時、日本のような先進国に輸出される食品がどのように作られているかを現場で知ります。貧困に苦しむ人たちの犠牲のもと、私たちの食事が食卓に並んでいる、そんな仕組みを垣間見ました。
どうしようもない憤りを覚えると同時に、とても悲しかった。だって、私自身、この不条理な産業を消費者として支えていたのだから。
ここから、世界の仕組みを変えなきゃ、オルタナティブな生き方があるんだと世界中の人に提示していかなきゃ、と本気で考えるようになりました。
そのツールとして活用したいと思ったのがオーガニック。ここから、オーガニック最先端と言われるドイツに渡り、オーガニックの修士号を取得しました。現在は、人生をかけてオーガニックの輪を広める活動をしています。
大事な仕事がある日はどんな風にスタイルしてますか?
写真提供: j.jackman
ドレスまたはスカートを履いてジャケットを羽織る感じです。最近は、サステナブルファッションを着る機会が断然多いです。
サステナブルファッションを纏うと私の信じていることがそれで正しいんだと、勇気をもらえる。それだけではなく、着るだけで自然と自信が内側から湧き上がってくる。
仕事で知り合う方のほとんどが組織の中で重要な決定権を持つ人たちなので、自信を持って立ち居振る舞うことはお仕事上必要不可欠となっています。
Natsukoにとってのサステナブルファッションとは?
サステナブルファッションを買うというのは、私にとっては、コモンセンス(当たり前なこと)だと思っています。
世の中には、半径5m以内にいる人のことだけ考えている人がいます。例えば、友人や自分の家族、子どもだけが幸せならそれでいいってな具合に。それで普通だと思うんです。
でも、よくよく考えて見たら、すべての生き物がだれかの子どもなんですよね。私たち人間だけではなくて、動物、虫、植物などの地球上に存在する生きとし生けるものすべてがだれかの子。私にとっては、自分の子どもだけではなく、他の子どもたちを守ることも同様に大事で当たり前なことなんです。
サステナブルファッションは、次世代の命を守ることにつながる、だから私は一生買い続けると思います。
サステナブルファッションとの出会いは?
写真提供: j.jackman
子どもを産んでから、世界観や信条が大きく変わりました。昔は洋服がどんな素材で作られているかを気にするよりも、おしゃれかどうかを最優先して洋服を買っていました。
でも、子どもができてからは妥協が全くできなくなった。私がお買い物をするたびに、社会的不平等が深刻化していくとか、限りある資源の無駄遣いや環境汚染に繋がっていくとか、生物多様性の消失や生態系バランスなどを崩していくことに寄与してしまうことが心から耐えられないんです。
最も馬鹿げていると思うのは、これらの社会的コストや環境コストが自分の子どもやその子どもたちやそのさらに次世代が生きるうえでのライフコストになるということ。なんとかしなければって本気で思っています。
最後にメッセージを!
写真提供: j.jackman
誰もが毎朝洋服選びをすると思うんです。これってある種の儀式ですよね。まるで、自分は何者になりたいんだって問うているかのような毎日行われる儀式。
毎朝何年も、何十年も、こんなことを自分に問い続けていくと、本当になりたい自分にいつかなっていく、少なからず近づいていると思うんです。
だからこそ、サステナブルファッションブランドを選ぶことに深い意義を感じています。サステナブルファッションが目指す世界は、私が大事にしている世界観、価値観、信条そのもの。
サステナブルファッションブランドを纏うことで、自身の信条を具現化できる自分になれる。そんな風に毎朝の洋服選びを楽しんでいます。
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j.jackman Website: www.jjackman.com
Original Article: https://www.jjackman.com/201806fair-fashion-business-outfit