自然農法とは、自然の力を最大限利用し、農薬や化学肥料に頼らず作物を育てることです。その地に元々住んでいる虫や微生物、雑草などを利用しながら作物を育てます。

例えば、畦の草にも米のように病気がありますが、それでもその草は生きています。虫に食べられても生きていますし、虫も生きています。つまり、共存共栄で生かしあっているので、虫も病原菌も敵ではないのです。そして、肥料もいらないため耕しません。そこでできた植物や作物の枯れ草、小動物の死体、稲や小麦の殻など、そういうものを土に還すことで、それが自然に堆肥になり、作物がよく育ちます。

耕さないというと放りっぱなしで何もしないと考えがちですが、そうではなく、必要な程度に耕し、作物に対して人間が手を貸せるところは貸していくというのが自然農法なのです。

自然に沿った環境を破壊しない永続可能な農業として、自然農は一つの答えになります。農薬や除草剤を使い大きな機械を使って耕すことで収量は確保できても神経を病んでしまい、自然農に切り替えることで救われたという自然農法の提唱者川口由一さんの記述からも、自然農法が人や地球に優しい農業であることがわかります。

 

参考資料:
「生命のかがやき」中井弘和編著
「自然農法入門」MOA自然農法文化事業団編
「自然農法とは?」https://vege-bu.com/what-is-natural-faring

 

文=鈴木結子

日本では手に入らないオーガニック情報

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