”汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ”
この言葉は紀元前に活躍した医学の父、ヒポクラテスの言葉です。

今回はアトピーを抱えている方の食生活について話してみたいと思います。

筆者自身長年アトピーを発症し、改善してきた経験について『ステロイドは使ってもいい?ステロイドの働き・副作用を解説!ステロイドフリーなオーガニック生活を送るヒント』でもお伝えしていますが、実際に食生活を改善していくにあたり、大切な要素を今回ご紹介していきます。

時代の変化とともに増えてきたアトピー

photoAC

 

この60年でアトピー性皮膚炎を患う人は約15倍に増えています。
この増加率は、日本にスーパーマーケットやファストフードチェーン店の増加と比例しているのは偶然ではないと考えられます。

では、ここであなたのご両親が子どもの頃と今の食生活を比べてみましょう。

1953年(昭和28年)に日本で初めてのスーパーマーケットができました。
ファストフードの店が初めて日本にできたのは1971年(昭和46年)、そしてコンビニエンスストアができたのは、1974年(昭和49年)です。

それまでは畑でとれたお野菜を食べたり、市場や商店街で食べ物を買うような生活でした。商店街にはお肉屋さん、八百屋さん、お米屋さん、酒屋さんなど食材ごとにお店があったような時代です。

お味噌やお漬物は、各家庭でおばあちゃんから代々引き継いで作っていました。それが今やスーパーマーケットで何でも購入できてしまう便利な時代となっています。

しかしながら、そこには伝統的な作り方とはほど遠く、食物に込められる愛情や、自然に対する感謝の気持ちは無視され、商業的にコストを抑えて利益を上げることだけ考えられた商品ばかりになってしまいました。

アトピーを患う方が増えたのもこの時代背景が原因の一つであるとうかがえるのではないでしょうか?

五感を狂わす添加物

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私たちの身体には五感というセンサーが付いています。「視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚」です。これら五感は、胃の中に食べ物を入れるまえに、安全センサーとして働きます。

新鮮そうな艶(つや)、彩りをしているか?
触ってみた弾力や感触は?
よい香りがする? (異臭はない?)
発酵のシュワシュワする音が聞こえる?(噛んだときに出る音や弾力は?)
おいしい?(まずい?)

あなたはこの五感をあえて使わずに、食品に記された「賞味期限」に頼るような生活をしていませんか?

たとえば、マヨネーズを見てみましょう。
市販されているマヨネーズには、賞味期限は12ヶ月ほどありますね。

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ですが、マヨネーズの材料を考えてみてください。マヨネーズの材料は、生卵に油を加えて乳化させたものです。もし、手作りでマヨネーズを作ったならば翌日には傷んでしまうものばかりです。これがどうして1年経って食べても問題のない製品になってしまうのでしょうか?

1年たっても腐ることのないマヨネーズは雑菌が増えないよう、人工的処理がされていることがわかりますよね。

このことから、あなたの体にマヨネーズが入ると、あなたの胃の中の腸内細菌にもダメージを与えるということがわかります。

腸内細菌を増やそうとヨーグルトやサプリメントをとっていても、このように食品添加物が入った食生活を続けていると何の意味もないことがわかるでしょうか。

1年たっても腐らないマヨネーズの秘密は食品添加物。

食品添加物はその食品の保存性を高めたり、味をよくしたり、着色料や香料でおいしそうに見せたりする目的で添加されます。

その多くが石油を原料とし、人工的に作られた化学成分なのです。

これらは五感を狂わせるばかりか毒素として体の中に溜まり、血液を汚し、アトピーの原因となっているのです。

どうしてリスクがあるのに認可されるの?食品添加物の「安全性」に関する研究

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たとえば、よく知られる添加物として、表示ラベルに「調味料(アミノ酸等)」と表記されているグルタミン酸ナトリウム(MSG)に関しては、1969年にアメリカで発表されたJohn W. Olney氏の研究論文でMSGが新生児マウスの脳神経を壊死させたと発表しました。また、成長したマウスでは肥満や不妊症、ホルモンの働きに問題がでたと報告されています。

それ以降50年間さまざまな機関でMSGについて研究されていますが、決定的な悪影響が確認されないため今日も食品添加物として使用が認められているのが現状です。
ただし、オーストラリア、ニューサウスウェールス州の食品安全機関や、オーストラリア&ニュージーランドの食品規格では、いずれも「喘息などの持病を持っている場合、人によって過敏な反応を起こすことがあり、頭痛やしびれ、全身の脱力感などの症状が出る」と注意をしています。

私たち消費者は、多くの人間に悪影響を及ぼすという決定的な研究結果が出るまで、「安全」と思って摂取することを選ぶかどうか、それらを「選択する権利」を持っています。
安全と信じて「摂取しつづける」か、リスクを回避するために「摂取しない」という選択もできます。

これまでの話を踏まえ、今、あなたがマヨネーズを食べたいと思ったらどうしますか?

ちなみに、マヨネーズが食べたいと思ったとき、冷蔵庫からチューブを出して絞り出すのに1分もかかりませんよね。ですが、もしマヨネーズを手作りしようと思ったら、高速のブレンダーで3~4分の時間がかかります。

チューブマヨネーズと手作りマヨネーズの時間差、約3分ほど。

忙しい毎日の中で手作りをするのは面倒だと感じるかもしれませんが、この2~3分を節約するために、今の不快なアトピー症状や、そして10年後、20年後の健康リスクを犠牲にしますか?

アトピーの方こそ「添加物を取らない」という決断

アトピーの方が食生活で最初に見直すべき最重要ポイントは、自分の食生活から食品添加物を取り除くことです

食品添加物は認可されているだけで800種類ほどあります。それらをすべて覚えることは難しいですし、あまり意味がありません。どのように食品添加物を省くかというと、私がおすすめする方法は簡単です。

加工食品を買わない」です。

工業的に作られた加工食品には必ずと言っていいほど添加物が入っています。
加工食品は購入せず、生鮮食品だけを購入し、必要な調味料は手作りするような生活にシフトしていくことが、アトピー改善の最短方法です。

ただ、やはり手間暇を省いて加工食品の購入を選択するときもあるでしょう。そのようなときは、

  1. 今の体調を五感を使って感じてみる。
    もし体調が良好であれば、続けて2、3を実行。
  2. 購入する食品の原材料を確認する。
  3. 原材料に自分の知らない難しい単語やカタカナ、数字が載っているものは買わない。

このようにステップを踏んで選択して行きましょう。

アトピーの方の食改善「これだけは覚えておこう」避けるべき添加物食品

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多くの添加物が含まれている代表的な食品をいくつかご紹介しましょう。

マヨネーズをはじめ、マーガリンやコーヒーに入れるフレッシュ、ホイップクリーム、アイスクリームなど
「トランス脂肪酸」と呼ばれる人工的に水素添加された「食べるプラスチック」成分が多量に含まれています。

この油脂があなたの細胞膜の材料になり、プラスティックと同じくよく燃える細胞になります。そしてアトピーを悪化させる炎症の原因になってしまうのです。

サラダ油をはじめとした植物性の油には、植物から油を抽出する段階でトランス脂肪酸が精製されます。油を購入するときはコールドプレス(非加熱の圧縮)で抽出されたものを熱を加えずに食するようにしましょう。

うま味調味料、スープの素、だしの素、中華調味料
「グルタミン酸ナトリウム(MSG)」。調味料(アミノ酸等)と表示されている。
舌がしびれたり食後に眠たくなったり頭痛などを引き起こし、脳神経を興奮させる毒物です。上記にある通り、脳神経に影響があるとされているのですから、長期的に体に入ってくるとどんなリスクがあるのか、一度考えてみてください。

練り物製品
ハムやベーコン、ソーセージ、明太子など塩漬けに使用される「亜硫酸ナトリウム」。きれいな色を保つために添加される発色剤です。
胃や腸を荒らす成分として知られています。長期的に摂ると胃がんになるリスクが高くなるとされています。

その他にも合成添加物は本当にたくさんあります。

  • アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムKなどの「合成甘味料」
  • 赤色2号、3号、黄色4号など、「合成着色料」
  • 輸入フルーツや穀物に使われる「防カビ剤」(OPP,TBZなど)
  • カット野菜や魚介類に使われる「殺菌料」(次亜塩素酸ナトリウム)
  • ワインやドライフルーツに含まれる「漂白剤」(亜硫酸塩:酸化防止剤と表記)
  • 清涼飲料などに含まれる「合成保存料」(安息香酸Na)
  • パンをふわふわにする「パン生地改良材」(臭素酸カリウム)

など。

普段あなたがスーパーで購入している食品を一つづつ、確認してみてくださいね。

あなたは、アトピーを改善するためにまだためらっていますか?

ここまで、アトピーを改善するための食生活についてお伝えしてきましたが、便利な加工食品を排除することにまだためらっているあなたに、ひとつ面白い実験に取り組んでみることをお勧めします。

まず、コンビニでサンドイッチやおにぎりを何点か購入してください。
そのまま3ヶ月から半年位キッチンの片隅に置いて、毎日の変化を観察してみましょう。どんな変化が食材に起こるでしょうか?

お子さまと一緒に取り組んでみるのも楽しいですね。

この観察を続けていくのと並行して、あなたの食生活が少しづつ改善していきますように。

 

 

参考資料:
John W. Olney(1969). Brain Lesions, Obesity, and Other Disturbances in Mice Treated with Monosodium Glutamate. Sicence,https://science.sciencemag.org/content/164/3880/719
オーストラリア、ニューサウスウェールス州の食品安全機関https://www.foodauthority.nsw.gov.au/consumer/keeping-food-safe/other-topics/msg
オーストラリア&ニュージーランドの食品規格https://www.foodstandards.gov.au/consumer/additives/msg/Pages/default.aspx


日本では手に入らないオーガニック情報

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