「教えて!オーガニックQ&A」では、IOB代表・オーガニック専門家レムケなつこが、オーガニックに関する様々な質問にお答えしています。
今回のテーマは、遺伝子組み換えについて。
オーガニックQ&A: 有機JASで認められている添加物の原材料もオーガニックなのでしょうか?遺伝子組み換えが気になる原料が多いのですが、いかがですか?
添加物について質問させてください。
有機JASで使用が認められている添加物の中には、原料が天然の添加物が認められているということでしたが、その原料もオーガニックと決められているのでしょうか。
ジャガイモやトウモロコシなど、遺伝仕組み換えが気になる原料が多いのですが、いかがでしょうか。
なんていい質問なんでしょう。唸ってしまいました。
「食品表示」は多くの方が確認すると思いますが、今回のご質問のように原材料の生産過程など「食品表示」を見るだけでは分からない部分がありますよね。では、オーガニックを選択すれば、すべての心配は解決するのでしょうか?
これはオーガニックを本格的に学びたい方には、ぜひ知っておいていただきたい側面です。では回答していきますね。
まず、基準について見ていきます。有機JASでいう有機加工食品の生産の原則の中には、化学的に合成された食品添加物および、薬剤の使用を避けることを基本として生産することとなっていますが、これがオーガニックでなければならないという決まりはありません。
規格の中に明確に書かれていますが、5%まで有機以外のものを使用できることになっており、その5%の中に食品添加物も含まれます。
つぎに、ご心配されている遺伝子組換え技術について。
有機食品では、遺伝子組換え技術によって得られた原材料は使用できません。
ただし例外もあり、残念ながらオーガニック=遺伝子組換え完全フリーではありません。
どんな例外があるかというと、たとえば菌などの培養の際に必要になる餌。もし、遺伝子組換え技術以外で入手することが不可であれば認められてしまいます。
また、加工に限らず有機農業で選択される種や苗でも同じです。入手不可ならば使用可能となっています。
さらに、有機という表示がある種や苗にも遺伝子組換え技術で育てられたものが混じり込んでいる可能性もあるため、100%回避するというのは無理だと言われています。
こんな風に説明すると、「では、オーガニックを選ぶ意味は・・・?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
一消費者として、それでもなぜオーガニックを選択することに意味があるのか・・・この問いへの答えは、まず「オーガニックとはそもそも何であるのか?」を知っていただくことで見えてきます。
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