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アニュアルミートアップ2日目
気持ちのいい朝風呂に体を整えるピラレッチ
5時からお風呂は可能だった。
まさか、昨日の夜、あれだけ談義を交わした方々は、しっかり休むんだろうと思いきや、お風呂では多くの参加者に遭遇。カミツレのエキスで包まれたお湯に、朝の爽やかな安らぎをいただいた。
カミツレの里に行かれたら、絶対に経験してほしい朝と夜のお風呂。こんなにも香りに包まれることが幸せな安らぎになるとは・・・。
想像した以上の効果がある。
6時から「体を整えるピラレッチ」-講師鈴木美和子先生(自由参加)
ともに講義では考えさせられ、前日の夜は遅くまで意見を交わしながら「知り合い」から「仲間」に変化してきた参加者たち。流石に、朝は就寝かと思いきや、かなりの参加者。
ふれあいの間は、昨日の講義した形とはうって変わって、ヨガのできるような空間に変わっていた。予想以上の参加者に、ふれあいの間だけでなく大きなデッキも急遽使用し、朝のピラレッチが始まった。
ピラレッチはピラティスとストレッチをかけたもので、ストレッチの気持ちよさとピラティスのインナーマッスルを鍛える心地よさが身体に効いた。
遠くで蝉の声と鳥の声がこだましていた。静かで深呼吸が自然とできるカミツレの里の朝。
少し冷たく心地よい空気と緑の中で、心も体も整った。
アロマにハーブ、朝食前の癒しの時間
7時から「自分にあったアロマ」ー講師秋山信子先生(自由参加)
身体が整ったあとは、五感から癒しのときを持つワーク。6つの香りを嗅ぎ、自分にとって心地いいものを探り当てる。
これと思ったものが、本当に身体にも心にも心地よいものなのか、『Oリング』という手段を使って、潜在意識にもアクセスし、本当に身体と心が求めている香りを探し当てる。それを身につけることにより
- 心の沈静化
- パフォーマンスの向上
- 自己コントロール
- 体調不良の解消
など、様々な効能が期待される。
自分に合った香りを発見できることは、こんなにも安心と心休まるものなのかとびっくりした。
7時30分から「自分にあったハーブ」ー講師増田和美先生(自由参加)
香り(アロマ)と身体(ピラレッチ)を整えたあとは、味覚である。
ハーブの効果効能だけではなく、本当に自分に合ったものを探し出して行くのはとっても楽しかったし、おいしかった。
前日から、大変ためになる、でも少し厳しい現実や学びも、すっと入ってきたのは、そばに温かいハーブティーが用意されていたからかもしれないと、気づかせてもらった。どんなときも、ハーブの香りとお茶の存在は、心を整え、自分らしさを失わずに「今、ここ」に立ち戻れる気がした。
ハーブティーは飲むだけでなく、コットンに含ませて患部にのせるとパップ剤(湿布効果)となることを知った。今回は目にのせることで眼精疲労を和らげたが、肩にのせれば肩こり緩和効果も。
お風呂・ピラレッチ・アロマにハーブ、本当に心地のよい癒しの時間となった。
朝食
朝食は、ダイニングにてお粥。おいしく優しいお惣菜とともに、身体と心を癒したあとの朝食は、染み渡っていくのがわかった。身体が喜んでいる声が聞こえる気がした。
薬に頼らず人間本来の治癒能力を引き出す大切さ
9時から「身近な材料で家庭の健康を守るお薬を作ろう!キッチンレメディ講座」ー楳村郁子先生
楳村郁子先生は、幼い頃からアトピー性皮膚炎に悩まされ、ずっとステロイドとともに成長してきた。
薬がなかったら、生きていけないと思い込んでいたと言う。
講義で見せていただいた実際の映像は、それはそれは苦しんだ日々が映し出されていた。
どんなに薬に頼っても、効かなくなった限界を感じたときに、思い切って薬をやめた。その頃から、身体の仕組みや、身体は何でできているか、食と真剣に向き合い、自分の身体を用いて実験に似た体験で体感してゆく。
人は本来“治癒能力”というものを兼ね備えている。
人間本来の力を引き出すには、人間が本来あるべき姿、あるべき選択に戻していくことが大事であると郁子さんは言う。
薬、化学薬品や化学調味料、合成着色料や添加物、農薬を使った形のいい野菜などは自然と反しているもの。自然からいただくエネルギーで本来の人間の治癒力は引き出せる。対処療法でなく、まずは、純粋な自然のものを取り入れることにより然りとした免疫力ができる。
そのために、日頃からどんなものを選び生活に取り入れればよいのか教えてくださった。具体的には、ワークショップではプルーンやローズヒップなど、たくさんの免疫力を上げるものをご用意くださり、試食もした。
口においしく、身体にもよいものを日常に選んでゆくことが、われわれにできるまず一歩であることを教えてもらった気がする。
カミツレの工場とオオカエデに出会うお散歩
10時からは、二班に分かれてカミツレの工場見学とオオカエデに出会うお散歩。
カミツレ工場見学
カミツレの里八寿荘では、あちこちにオリジナルのアメニティグッズが置かれている。ちょっとした箇所に、おもてなしとして置かれているものが多いのだが、すべて心地のよいカミツレ(カモミール)の香りを放つ。
トイレの石鹸、洗面所のハンドクリーム、お風呂上がりのボディクリームや化粧品たちは、癒しを奏でる影の主役。それを自社の農場や提携農家のみのこだわりのオーガニックのカモミールを扱い、オリジナルの技法で濃縮し、様々な製品に生まれ変わらせ提供している。
その工場を見せてくださった。
幸せの香りの裏側で、長年の研究の努力と成果を伺えた。
オオカエデに出会うお散歩
カミツレの里のある池田町の大峰高原に1本のカエデがたたずんでいる。
ぜひ、出会いに行ってほしい。
その名は「七色オオカエデ」。
一回伐採された歴史があるにもかかわらず、大きな幹に立派な枝。青々とした樹齢250年のその木は、秋には、七色の紅葉が起こることからこの名がつけられた。
夏の暑い日差しの中、その木の木陰に入ったら、存在感と安心感を与えてくれる不思議なエネルギーのある木だった。パワースポットになっている木であることはあとからネットで知った。
大きな木の麓で、250年の月日を見上げる。
250年前の小さな芽だった頃に、この木は今の自然環境を想像できたであろうか?
その時の日本の生活はもっと、自然とともに生きていたのではなかろうか?
歴史を想い、想いは未来に馳せる。
250年後の私たちが命尽きたあとの地球は、どうなっているのだろう。
このままでは生きていけない、私たち世代がやるべきこと、作りたい未来がある。この木が樹齢500年を迎え、誰かがこの木陰で心安らかに過ごすときを持ってほしいと、木の偉大さの前で、そんなことを想った。
最後のランチとサプライズ映像
ここでのお食事もこれが最後。彩りのいいプレートに並んだお野菜の数々と、メイン。お味噌汁もしっかりとお野菜のお味がして本当においしかった。
香りやおもてなしも心地よかったが、お食事が身体と心とお口に、おいしく優しかったのは、このセミナーを幸せに過ごせた要因でもあった。手がけてくださった調理人の方々、農家の方々に感謝する。
とうとうお別れの時が近づいてきた。ここでサプライズ映像。
今回参加させていただいた環境ジャーナリストの明石純子、私が僭越ながら、ドイツでIOB代表レムケなつこさんを取材した様子の映像を作り、流させていただいた。これは、のちにYoutubeでも配信させていただく。
IOBレムケなつこさんの取材を少し、レポートさせていただく。
「20代、青年海外協力隊でボリビアに派遣される。
現地では不条理な農業システムや社会構造を目の当たりにする。
現地でおもに生産されていたのはサトウキビ。現地では過酷な労働を強いられる中、日本のような先進国への輸出する原料を生産。誰かの犠牲のもとの成り立っている食は、おかしい。理不尽な社会を変えていきたいと強く思った。
人間が人間らしく、自然と共存、共生していく社会を作るためには、一番、オーガニックという手段が納得いった。
これを突き詰めて、大学院で学んだ。
この社会を変えたいという想いからIOBを設立した。
初めは、この不条理な世界を変えたい。
どうにかしたいという想いだけで、叫びだけで動いた。
できるのか?できないのか?
自分にもわからない中、がむしゃらだった。
でも、今は、志あるところに人は集まるって確信に変わった。
大丈夫、世界は変えられる!私たち、できるんで!!」
強気と希望に溢れる言葉で、彼女の映像は終わった。
IOB代表レムケなつこ 最後のご挨拶
「この度は、たくさんのご参加ありがとうございました。
みなさんのお顔が晴れやかで、やる気に満ち溢れていることに本当に喜びを感じます。
この二日間を支えてくれたカミツレの里さんにも感謝してます。
全部の議事進行をしてくださった後藤ゆみさん、詳細な段取りと企画をしてくださった鈴木美和子さん、講師をしてくださった楳村郁子さん、鈴木美和子さん、秋山信子さん、増田和美さん、ありがとうございました。
カメラマンの田島継二さん、ありがとうございました。
映像・文の明石純子さんもありがとうございました。
そして参加してくださったみなさま、お一人お一人が欠けてもこの素晴らしい一泊二日のアニュアルミートアップは成り立ちませんでした。
本当にありがとうございました。
ぜひ、今、起きているこの想いを行動に変えて、今、築いたご縁を永遠の仲間にして、世界を変えていきましょう。来年もお待ちしております。」
と締めくくられ、アニュアルミートアップの二泊は終わりを迎えた。
それぞれがそれぞれの土地へ、それぞれがそれぞれの想いを抱え、新たなる日常が始まる。ここで出会えた情報も、ご縁も、活かして欲しい。
出会いを絆に変えていくお手伝いをしながら、われわれIOBは、みなさまとともによりよい社会を、よりよい地球を、築くために、まだ見ぬ未来の子どもたちを含めた、生けとし生きるものの持続的な地球と幸せのために、然りと活動していこうと思う。
今後もよろしくお願いします。
環境ジャーナリスト 明石純子
最後に「興味をもったけど、次回の開催まで待てない!!」というあなたに朗報です。
現在、オーガニックに興味のあるあなたにぜひ見て欲しいIOBアニュアルミートアップ(社内勉強会)の講座を動画にてご紹介しています。詳細は、下記をご確認ください。
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アニュアルミートアップ全5本「動画詳細」
《レムケなつこ》
「オーガニック市場の歪みを問う〜参加型有機認証制度(PGS )に見るこれからの有機農業 のあり方〜」(約1時間)
YouTubeでの試聴はこちら
https://youtu.be/1FRH7RzCgXY
《楳村郁子》
「身近なもので家族の健康を守るキッチンレメディ講座」(約50分)
YouTubeでの試聴はこちら
https://youtu.be/ETD06qRoYSM
《弓木野毅》
「オーガニックの現場で奮闘する農家の叫び」(約1時間20分)
YouTubeでの試聴はこちら
https://youtu.be/47FL1S6k7BM
その他の動画
《レムケなつこ×楳村郁子》
「海外から見た日本のオーガニック事情」(約2時間)
《薗部七緒》※特典動画
「日本の有機農業運動 の流れ~3.0・ SDGs 時代に向けて」(約1時間20分)
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ぜひお早めにチェックして下さい。
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アニュアルミートアップ前編はこちら
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