Forbes JAPANで代表レムケなつこによる連載記事がアップされました。

今回は、EUオーガニックセクターのキーパーソン3名を取材してきました。

地球温暖化や生物多様性低下などの社会課題の元凶と考えられてきた「農」と「食」のあり方。この5月欧州は、逆転の発想で、課題を解決策として活用するEU食糧政策「農場から食卓へ戦略」を打ち出した。

当政策ではオーガニックが中心ツールに据えられ、30年までにEU全農地の4分の1がオーガニック化するという。
果たして実現可能なのか?
実現のための要素は?
課題は?

記事タイトル:EU全農地の25%をオーガニック化へ 「農家の支援」がカギを握る

以下、本文より一部抜粋。

 

「2020年5月、EUはサステナブルな食のシステム構築を目指す「農場から食卓へ戦略(Farm to Fork Strategy、F2F)」を発表した。目標数値は、2030年までに農薬半減、肥料2割削減、抗菌剤半減など、欧州水準でも極めて野心的だ。

その中でも、EU全農地4分の1をオーガニックに転換するという目標は多くの物議を醸し、懐疑的な意見も出ている。2020年8月現在、EUの有機面積は約8%だ。10年後に10%になると予測されていた割合を25%に引き上げるというのだから無理もない」

「欧州委員会は需要拡大のため、学校や病院などの公的機関がサステナブルな食材を調達する際の最低基準を設けることを決めた」

「課題はもう一つある。F2Fの項目に「革新的な新技術(New Innovative techniques)」と呼ばれる新しい品種改良技術の促進が掲げられている。イノベーションという名の下に、遺伝子組換え技術が使用されてしまう可能性があるというのだ」

「EUは、この悪循環を断ち切るために、逆転の発想でF2Fを打ち出した。同戦略では、環境問題や社会課題の元凶だった食と農のシステムを「解決策」として活用する。その中心に据えられたのがオーガニックだ」

「今期、欧州委員会委員長を務めるウルズラ・フォン・デア・ライエン氏は、「2050年までにEUを初の気候中立大陸にする」という政策公約を掲げ、2019年11月にEU史上初の女性委員長となった経緯がある。現欧州委員会の元、EUは気候環境を筆頭にオーガニック分野においても強大なリーダーシップを発揮する大陸になっていくだろう」

 

レムケなつこForbes掲載記事はこちら

日本では手に入らないオーガニック情報

この記事が気に入ったら
IOBをフォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事